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小さな生き物の大きな世界
Farmar’s Tableさんでの展示後
品川区立環境学習交流施設
エコルとごしにて、
3月に大型展示を開催させていただきます。
東京都内にありながら自然豊かな戸越公園内にある
環境を楽しみながら学べる施設です。
『小さな生き物の大きな世界』
キノコや菌類、木の実や種。
小さくてつい見逃してしまいそうな生き物たち。
そんな小さな生き物が森を活き活きとさせるために、
大きな力を発揮しています。
そして、
動物や人間のように自分の足で動くことのできないキノコや植物は、
いろいろな知恵を働かせて命をつないでいます。
山本彌は小さな生き物たちの
柔軟さ、たくましさに心を寄せ、
フェルトや布、糸などの自然素材を使って、
少しユーモラスな造形に作り上げています。
エコルとごしの木の壁からかおを出すキノコ。
見上げるような巨大キノコ。
エコルの森でたくさんの不思議な生き物、
命のつながりに会いに来てくださいね!
『小さな生き物の大きな世界』
日時:2024年3月26日(火)−4月21日(日)
会場:品川区立環境学習施設 エコルとごし
会館時間:7時〜21時30分
観覧料:無料
期間中の休館日はありません。
開館時間中であれば、どなたでもご自由にご覧いただけます。
糸の綿毛展2
二月二十四日
一年前と同じ日に
恵比寿のFarmar’s Tableさんにて
二回目の展示をさせていただきます。
季節巡って
変わらずに
種を飛ばす
綿毛になれた気持ちです。
2024.2.24(土)-3.2(土)
12:00-18:00
Farmar’s Table
〒150-0022
渋谷区恵比寿南2-8-13 共立電気ビル4F
さいたま国際芸術祭
さいたま国際芸術際無事終了いたしました。
10月7日から12月10日までの65日間に渡る長い会期。
今回の芸術際のテーマ“わたしたち”。
植物菌類の世界からのインスピレーションで制作をしている私は
最初どう取り組むべきか考えてしまいましたが、
素材を“わたしたち”というもので捉えることで、
少しづつ方向性が見えて来ました。
制作が進む中、いつものギャラリーとは違う
制限のある空間。
作品にライトを当てるのではなく、
光りの射すところに作品を。
スプリンクラーや排気口を避けた配置。
思うように出来ないという感覚に陥ったところもありました。
けれど、この条件のなかでどのように生きていくか。
その中で可能性はどこにあるのか。
まるで植物や菌類が様々な条件を見方に存在するように、
それぞれが活きる場所を探していきます。
そのような今までになかった視点で
インスタレーションを創り上げていったのが今回の作品です。
空間の条件というものは、
これまでに起きた様々な事例から必要とされて生まれたものであり、
それらを作り上げてきた方がいたからこその空間だと考えれば、
このインスタレーションは
まさに“わたしたち”が生み出したもののように感じるのです。
いつもお世話になっている樟楠さんでは
ニットの提供場所でご協力をいただき、
市民の方からは思い出の詰まったニットをいただき、
多くの方々と関わることができた芸術際になりました。
お越しいただいた皆さま
この貴重な機会をくださった皆さま
本当にありがとうございました。
小さな生き物たちの大きな世界
品川区環境学習交流施設「エコルとごし」にて
2024年3月より展覧会をさせていただきます。
「エコルとごし」は自然豊かな戸越公園内にあり、
体験型展示や多彩なイベント・講座で、
環境を楽しみながら学ぶことのできる施設です。
まだ寒いけれど春の訪れを感じる3月の終わり。
施設全体に小さな生き物たちの息吹を感じるような展覧会になる予定です。
詳細はまたご案内させていただきます。
2024年3月に26日(火) 〜 4月21日(日)
エコルとごし
『小さな生き物たちの大きな世界』
https://ecoru-togoshi.jp/event/special-exhibition/13702/
品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」は、自然豊かな戸越公園内にあり、体験型展示や多彩なイベント・講座で、環境を楽しみながら学ぶことのできる施設です。
さいたま国際芸術祭2023 SACP (市民プロジェクト)
10月7日よりさいたま国際芸術祭が始まりました。
多くの人が暮らすさいたま市。
SACP(市民プロジェクト)は、
さいたま市民がアートをもっと身近に感じられるようにという思いから
生まれたプロジェクトです。
そこでは芸術祭の期間だけではなく
日々市民がアートに親しめるプロジェクトを展開しています。
私は今回そのSACPで
大宮のRaiBoc Hallでインスタレーションをさせていただきました。
市民の方からいただいたニットから制作した作品
「わたしたちの種」
それぞれの糸には
どんな物語があったのか、
どんな時間が流れていたのか。
そして「わたしたちの種」はなにを運んでいくのでしょうか。
さいたま国際芸術祭
SACP(市民プロジェクト)
RaiBoc Hall(市民会館大宮)5F情報発信コーナー
会期:10/7-12/10 9:00-22:00(無休)
場所:さいたま市大宮区大門町2-118
糸で編む−未来の種をつくるワークショップ−
9月23日。
『糸で編む−未来の種をつくるワークショップ−』を開催させていただきました。
市民の皆さんからいただいた様々なニット。
それをまた別の市民の皆さんと一緒に解体し糸に戻し、
自分の今“大切なもの”“未来に遺したいもの”を紙に書いていただき、
それを解体した糸で巻き付けワイヤーでかたちづくりながら
“種”を制作していただきました。
皆さんワークショップが始まる前からすでに
目の前にあるニットに触れ、
解体をする姿に私の緊張もほぐれていきました。
するする解けるものもあれば全然解けないものもあり。。。
ニットがどのような行程で作られているのか、
作り手がどのような処理をしていたのか。
解体という行為はその制作者の意図を想像し、
実際に追体験する感覚にも近いように思いました。
するすると解けると何とも言えない達成感があり、
ゾーンに入った!というお声もあがっていました。
種の核になる『わたしの未来に遺したいモノ』を書くことは
すぐに書ける方もいれば
なかなかペンが進まない方も
いらっしゃいました。
日々の中であらためて立ち止まって思いを巡らす時間というのは
意外と少ないのかもしれません。
その核にくるくると糸を巻き付け少しづつ種のかたちを制作していきます。
途中ワイヤーを加えることで、かたちに個性が生まれてきました。
誰かのニットはまた元の糸に戻り“わたしの種”になりました。
糸で編む−未来の種をつくるワークショップ−
さいたま国際芸術祭も近づいてきました。
今回は芸術際の前に開催される関連プロジェクトのお知らせです。
タイトルにあるように今回は皆さんと一緒に私たちの第二の皮膚とも言える“服”を解体し、
架空の種を制作するというワークショップを開催します。
365日ほとんどの時間身につけてるあろう“服”
それについてそもそも私たちはどのくらいの事を知っているのでしょうか?
今回は市民の方からいただいたニットを中心に解体するところから
始めたいと思います。
手編み、機械編み、大人、子ども、セーターから手袋、、、
そしてその後はその解体した糸を使って自分たちの
種を制作していただきます。
難しいテクニックはなく制作できるものになっているので、
是非気軽にご参加下さい。
お申し込み先
https://artsaitama.jp/events/drzma3dt_27/
さいたま国際芸術祭
10月に開催されるさいたま国際芸術祭に
市民プロジェクトで参加させて頂くことになりました。
市民の皆さんにご協力いただき制作をするという新しい試みの展示です。
作品は大宮駅からすぐのレイボックホールの5階にて展示させていただきます。
『わたしたちの種』
安産を祈る腹帯。 生まれてすぐにくるまれる布。
日常の服から晴れ着まで。
私たちは生まれる以前から布に守られ、 祈りを服に込め、
それらを纏い生きています。 性別、職業、身分やスタイル。
服は環境から身体を物理的に保護する役割だけでなく、
社会の中で自分自身を表現する役割も担っています。
そして、それは状況によって自由に変化する事ができるのです。
昆虫が擬態し生き抜くように、私たちも服を纏い社会で生きています。
その第二の皮膚のような服を解体し、作品にします。
今回は、シンプルに解体ができるニットを
さいたま市に暮らす人々からいただき、
それを糸の状態に戻し、レース編みを使って、
綿毛のオブジェを制作します。
綿毛のインスタレーションはまるで 植物のように静かに、
けれど確実に変化していきます。
一度だけでは分からないその静かな変化を何度も会場に来て
見ていただけると嬉しいです。
Abdominal band to pray for safe delivery.
A cloth that is wrapped immediately after birth.
From everyday clothes to festive clothes. Before we were born, we were protected by cloth, we put our prayers in our clothes, I live with them. Gender, occupation, status and style.
Clothing not only serves to physically protect the body from the environment, They also play a role in expressing themselves in society. And it can change freely depending on the situation. Just as insects mimic and survive, we wear clothes and live in society.
I dismantle the clothes like a second skin and turn them into works of art. This time, a knit that can be dismantled simply Received from people living in Saitama City, I return it to the state of thread and use lace knitting to create objects. Like a plant, the fluff installation quietly but surely changes.
I would be happy if you could see that quiet change that you can’t understand just once.
おわりはじまり
9月1日より静岡三島のsoraさんにて個展を開催させていただきます。
あの白く不思議な光りが印象的な空間でまた作品を展示できることが
今からとても楽しみです。
おわりはじまり
色とりどりの花々濃い緑の葉
高く上るアゲハチョウ
コンクリートに転がるアブラゼミ
青いドングリ。
空にはいろんな雲が刻々と姿を変えている。
光りと共に勢いを増した生き物たちは
光りの移り変わりと共に
終わりをむかえ始めている。
秋のもの悲しさは、
生き物たちの多くの命の別れを
無意識に感じているのかもしれない。
けれど、
すでにそれと引き替えに
小さな命は進み始めている。
2023.9/1-9
sora
空糸の種
さいたま新都心のgallery樟楠さんにて
個展を開催させていただきます。
綿毛を見ると今でもふーっと息をかけたくなります。
時々、物言わぬ植物が
目には見えない、耳にも聞こえない
それでも何か“私を遠くに連れて行って”と
語りかけているのではないかと思うくらい
綿毛を飛ばしてしまいたいくなるのです。
私は知らぬ間にそんなふうに植物たちに
動かされているのかもしれないと思うのです。
私の息で舞った小さな綿毛は
この後どこへ行き、
どんな未来が待っているのでしょうか。
「空糸の種」
4月22日(土)−5月7日(日)
11:00-18:00(最終日16:00)
gallery樟楠
さいたま市大宮区北袋町1-147
糸の綿毛展
うたかたの光