さいたま国際芸術祭

さいたま国際芸術際無事終了いたしました。

10月7日から12月10日までの65日間に渡る長い会期。
今回の芸術際のテーマ“わたしたち”。
植物菌類の世界からのインスピレーションで制作をしている私は
最初どう取り組むべきか考えてしまいましたが、
素材を“わたしたち”というもので捉えることで、
少しづつ方向性が見えて来ました。

制作が進む中、いつものギャラリーとは違う
制限のある空間。
作品にライトを当てるのではなく、
光りの射すところに作品を。
スプリンクラーや排気口を避けた配置。
思うように出来ないという感覚に陥ったところもありました。
けれど、この条件のなかでどのように生きていくか。
その中で可能性はどこにあるのか。
まるで植物や菌類が様々な条件を見方に存在するように、
それぞれが活きる場所を探していきます。

そのような今までになかった視点で
インスタレーションを創り上げていったのが今回の作品です。

空間の条件というものは、
これまでに起きた様々な事例から必要とされて生まれたものであり、
それらを作り上げてきた方がいたからこその空間だと考えれば、
このインスタレーションは
まさに“わたしたち”が生み出したもののように感じるのです。

いつもお世話になっている樟楠さんでは
ニットの提供場所でご協力をいただき、
市民の方からは思い出の詰まったニットをいただき、
多くの方々と関わることができた芸術際になりました。

お越しいただいた皆さま
この貴重な機会をくださった皆さま
本当にありがとうございました。

2023-12-11 | Posted in BLOGNo Comments » 

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