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『流響ーリュウキョウー』 Gallery Hasu no hana

3月18日からGallery Hasu no hanaさんでの二度目の個展がはじまります。

これまで私は
動物のように動くことの困難なキノコや植物は風や動物、
火山や水の流れなど、さまなものの力を利用し生き抜いています。
そのたくましさや柔軟さに畏怖と憧憬を抱き制作してきました。

生き物が環境の力を巧みに利用し、限られた能力を最大限に引き出す姿に、
自分の限界を感じさせない姿に、勇気をもらっていたのかもしれません。
種子やキノコといった次の子孫を残すための器官の多様性、巧みさ
特に興味を抱き制作してきました。

前回の『熟零の時』の展覧会では、果実から零れ落ちる種子の瞬間をテーマに
制作しましたが、その時、一つの個の終わりと多くの新たな命の始まりを感じ、
またそこに存在する腐食を促す微生物や放たれる香り、じわじわと過ぎる時間が
一つの物体に関わり存在しているのだという事に気がつきました。
存在はそれ一つで変化していくのではなくそれにまつわる様々な要素によって
変化していくのだということ。
今回の展覧会ではそこをさらに掘り下げていきたいと思います。

葉から放たれる水蒸気や酸素、取り込まれる二酸化炭素、
風や降り注ぐ雨、光、空気中に舞う微生物や花粉・・・・
私たちの目には葉は葉としての姿で写ります。
けれど無数に関わる多くの存在が目に見えなくてもあるということ
徐々に形が混沌としてくる世界に皆さんは何を感じるでしょうか?

山本彌展『流響−リュウキョウ−』
2017年3月18日(土)~26日(日)
月・火・土・日 12時~18時
水・金 15時~22時
入場料:400円
会場:Gallery Hasu no hana
大田区鵜の木1-11-7
2017-02-28 | Posted in BLOGNo Comments » 

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